ヒーローものなのにドロドロの三角関係!?「平和よりも惚れた女の方が大切」の名言を生み出した「ジェットマン」

【一色萌のスーパー戦隊コラム】第4回「鳥人戦隊ジェットマン」

日刊ビビビをご覧の皆さま、こんにちは。
XOXO EXTREME(キスアンドハグ エクストリーム)の一色萌(ひいろ・もえ)です。

『魔進戦隊キラメイジャー』が最終回を迎えました……!
新型コロナ禍の影響を受けて例年よりも少ない話数となったにも関わらず、特別編や総集編が挟み込まれたことで、結果的にキャラクターへの理解や愛着がより深まったような気がしています。

1年間楽しませてもらったヒーローたちと会えなくなってしまうというのは寂しいものですが、最終回を迎える頃には次の戦隊の情報が続々と解禁され、そちらへの期待も最高潮に達しているので、いつもこの時期は特有の不思議な感覚に陥ります。

今年はスーパー戦隊45周年となる記念の年。
新たに始まる『機界戦隊ゼンカイジャー』がどんなお祭り騒ぎを見せてくれるのか、とてもワクワクしています。

(C)Twelve-Notes

ヒーローたちがドロドロ恋愛ドラマ!?
さて、今回は『鳥人戦隊ジェットマン』についてお話します。この作品が放送開始されたのは1991年のこと。
当時流行していた若い男女の恋愛模様を描くトレンディドラマの要素を大胆に取り入れた刺激的なストーリーで話題に上がることも多いシリーズです。
特に“衝撃の最終回”は有名なので、当時『ジェットマン』を見ていたわけではないという方でもご存知かもしれましせん。

仲間内で三角関係、かと思いきや敵幹部に元恋人が……などの泥沼展開は大人になってから見てもなかなかのものです。
「俺は地球の平和よりも惚れた女の方が大切だ」というブラックコンドル・結城凱のセリフを、当時の子どもたちはどう受け止めたのでしょうか……。

ドロドロのストーリーとは対照的に、変身スーツやロボットのデザインなどのヒーロー的要素はかなり正統派で洗練されたデザインが採用されているのも『ジェットマン』の特徴です。
個人的な好みで言えば、スーツのデザインは歴代のスーパー戦隊の中でもトップ3に入るほどです。

女性メンバーのスーツがミニスカート形なのは他でもよく見られるものですが、男性メンバーのショートパンツを履いているように見えるカラーリングは、初めて見た際、とても新鮮に映りました。
それに加えて変身後もそれぞれが戦士としての名前ではなく本名で呼び合うということからも常に「おしゃれに敏感な若者が変身している」ことを意識させられます。

ドラマパートとアクションパートを分断せず、一人一人の人間のドラマを描いていくということに、作り手の繊細なこだわりを感じます。

そのクセの強さで賛否両論はありますが、好きな人はとことん好き!なのが『ジェットマン』の奥深さだと私は思っています。

色の濃い鳥を見ると、反射的にジェットマンが頭に浮かんでしまいます。 (C)Twelve-Notes

当時スーパー戦隊シリーズは視聴率の低下が著しく、『ジェットマン』監督の雨宮慶太氏のお話によると「この作品でシリーズは終了になるかもしれない」というほどの状況だったようです。
そんな裏話を知ってから改めて見てみると。
「ここで続いてくれてよかったな」と、しみじみした気持ちになるのです。

●次回は『激走戦隊カーレンジャー』をご紹介します!

 

(C)Twelve-Notes

一色萌(ひいろ もえ)
5月27日生まれ。東京都出身。双子座のA型。
プログレアイドルXOXO EXTREME(キスアンドハグ・エクストリーム)赤色担当。
MOGU2 NEWS 「キスエク・一色萌のアイドル、色々。」連載中
Twitter:@hiiro_moe
XOXO EXTREME Official Site:https://www.xoxo-ex.com/

 

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