当たり前すぎて忘れてしまう… 声優オーディションで演技よりも重視すべき「基本」

【畠中愛のマナビノヒビ】第9回

こんにちは。声優・クリエイターとして活動しております、畠中愛(はたなかまな)です。

今回は前回に引き続き、「プロジェクトSister」の声優オーディションで学んだことをお話したいと思います。

(C)SOLDIER STORAGE

「あなた誰?」挨拶も一筆もなし、添付データのみの応募
前回では具体的に気をつけるポイントをお話していきましたが、何より大切なのは社会人としての基本的な姿勢です。ほとんどの方は短くとも一筆「資料をお送りします」などの言葉と一緒に資料を送ってくださっていたのですが、一方では、本文がブランクになった状態で添付データだけを送ってこられた方もいました。これは厳密にいえば「条件を満たしていない」応募ではないので、中には何故お芝居で判断してくれなかったのかと憤る方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自分はこう考えます。メールの向こう側にいる人間のことを考えられない方が、現場で他のキャストやスタッフ、作品のことを考えて一緒に作品をつくれるとは思えません。それは、ボイスサンプルの演技が良かったとしても、です。

特に今回は多人数のキャストで一緒にお芝居を作っていくボイスドラマでしたので、この部分は大事に考えていました。長くなくてもいい、ほんの一言でいいのです。せめて挨拶は最低限欲しいと、個人的には思います。

せっかく「いい演技」でも…
他にも、フォーマットとは全く違う資料を送られてきた方や、審査中に連絡が取れなくなってしまった方等色々な方がいました。このオーディションは私にとって、「基本」の大切さを改めて学ぶ貴重な機会になりました。

どれだけ演技がよかったとしても、「基本」ができていなければ舞台に上がることはできません。それはお芝居の基本だとかいう話ではなく、声優である前に、役者である前に「社会人としてちゃんとしていること」が大切なのだと思うのです。

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こういった活動をしている自分が言うのもなんですが、声優は、基本的には「自分(声優)だけで仕事がつくれない」業種です。多くの人の力があって、仕事を「させてもらっている」ものだと思っています。それは言い換えれば、多くの人と力を合わせることができなければ成り立たない職業ということです。そしてここでいう「多くの人」というのは、キャストや製作スタッフ、クライアント――つまり、「社会人」がほとんどなのです。

社会人を相手に仕事をするならば、自分もちゃんとした社会人である必要がある。そう思いませんか?

もしも最初の「どんなことがいちばん大切だと思いますか?」で、「演技」が大切、と思った役者の読者さんは、一度自分に問いかけて欲しいです。「あなたは、社会人としてちゃんとしていますか?」

…私も基本的にちゃらんぽらんな人間なので、時々振り返って確認しています。せっかくのお仕事、オーディションに、お芝居以外のところが原因で関われなくなってしまうというのはもったいなさ過ぎますから。これからも、当たり前すぎて忘れてしまわないよう、常に自分に問いかけていきたいと思います。ちゃんとしろよ、自分!

次回コラムもお楽しみに!

 

畠中愛(ハタナカ マナ)

(C)畠中愛

1990年12月3日生まれ。兵庫県出身。
アニメ「クレヨンしんちゃん」やゲーム「感染少女」などに出演。
声優として活動しながら、クリエイターとしても活躍中。
処女作であるフルボイスノベルゲームPRINCESS NIGHTは、Nintendo Switch版開発が決定。
Twitter:@lilith0913
HP:https://givemeoshigotomh.wixsite.com/manahatanaka

 

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