声を聞かずに不合格!? 声優オーディションの落とし穴

【畠中愛のマナビノヒビ】第8回

こんにちは。声優・クリエイターとして活動しております、畠中愛(はたなかまな)です。

今回は、「プロジェクトSister」の声優オーディションで学んだ大切なことをお話したいと思います。

(C)SOLDIER STORAGE

SNSを使った公募型オーディション
「Sister」のボイスドラマを製作するにあたり、キャスティングの一部は公募オーディションで募集させていただいてました。「Yahoo! ニュース」さんの方でも取り上げていただいたりもしていたので、「応募数が増えるかもしれないから、ある程度大変なのは覚悟しておかなくちゃ」と思っていたんですけど… ふたを開けてみると、「数」以上に大変だったところがあったんです。

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「もったいない」と思った行動
数多く… とはいかずとも、度々開催される公募型オーディション。これを読んでいる方でそういったものに応募したいと思った方がいらっしゃるならば、どんなことに気をつけますか? どんなことがいちばん大切だと思いますか?

もしも「いい演技をすること」「うまいお芝居をすること」だと思った方がいるならば、今回の記事は是非最後まで読んで欲しいです。
(逆にそう思わなかった方は、今回の記事は大して面白くなく感じられるかもしれません(笑))

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今回の公募オーディションは「SNS上でのボイスサンプル公開」「メールでの資料送付」という大きく2つの工程を踏んでエントリーを行うものでした。基本的にボイスサンプルや資料はすべて余すことなく確認させていただいてますが… 実は一部、ボイスをしっかりと聞き込むことなく「不合格」と判断させていただいた方がおりました。

乱暴な言い方になってしまいますが、声のクオリティ以前に「今はこの方と一緒にお仕事はできない」と判断したためです。それは、応募してくれた方の「もったいなさすぎる行動」が原因でした。今回はその中からエピソードを抜粋してお話しします。

締切を過ぎての「審査よろしくお願い致します!」
オーディションには数百人の応募があり、うち約半数は「最後の3日間」に資料を提出された方でした。特に最終日は多かったです。オーディションを知ったのが遅かった方もいれば、ギリギリまで提出資料を練りたい方もいたとは思うのですが… 中には、応募締め切りを過ぎてからメールを送られる方もいました。多分「審査に入ればラッキー」くらいで送ってくださったんだと思います。

しかし、個人的には逆効果だと思います。なぜなら、他の応募者の方々が期間内に応募してくださってる以上、審査に加えることは勿論できませんし、そのうえでさらに「この方は本番でも収録に遅刻してくるかもしれない」「もっと言えば、それでも大丈夫(なんとかなる)と思っているのかもしれない」という悪い印象しか受けないからです。オーディション応募の際は、締め切りをしっかり確認しつつ、余裕をもった応募を心がけましょう。

次回も引き続き、オーディションで学んだ大切なことを綴っていきます。お楽しみに!

 

畠中愛(ハタナカ マナ)

(C)畠中愛

1990年12月3日生まれ。兵庫県出身。
アニメ「クレヨンしんちゃん」やゲーム「感染少女」などに出演。
声優として活動しながら、クリエイターとしても活躍中。
処女作であるフルボイスノベルゲームPRINCESS NIGHTは、Nintendo Switch版開発が決定。
Twitter:@lilith0913
HP:https://givemeoshigotomh.wixsite.com/manahatanaka

 

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