【河原田巧也のブタイウラ!】第1回 ~活動自粛と演劇人~

こんにちは、俳優の河原田巧也です。この記事では、僕がリアルに感じた演劇の舞台裏を隔週で語っていきたいと思います! 今回は、演劇業界におけるコロナの影響について。実際の演劇人として、現場でおきている変化や工夫、意外と皆さんが知らないような裏話までお伝えします。

演劇とは“密”なもの!?
最近のコロナ騒動の影響で、僕も出演予定だった2本の作品が中止になってしまいました。さらに、「ライドアドバイザー」というスタッフに挑戦する予定だった『弱虫ペダル』の舞台も中止に…。演劇界全体に大きな影響が出ています。

(C)河原田巧也

そもそも、演劇と「ソーシャルディスタンス」は相性がよくありません。劇場を想像してもらえば分かるように、客席は密接していて役者同士の距離も近く、さらに換気もあまりよくありませんよね。

なぜここまで“密”な条件が揃っているのか… 実はそれには理由があります。まず、お客さん同士が近いのは「感動や笑いどころをより伝播させるため」。そして換気が良くないのは、スモークをためて照明を美しく見せるためです。

そして役者同士の距離が近いのは、2時間という上演時間を役になり切って“密”に生きているからに他なりません。まさに“密”が命ともいえる演劇ですが、時代に合わせた新しい取り組みも行われています。

無観客公演の舞台裏って?
つい先日僕が出演したのは、『RANPO chronicle彼岸商店』という無観客での舞台公演。YouTubeLIVEで無料配信され、その後「PIA LIVE STREAM」というサイトで編集版が有料配信されています。

(C)河原田巧也

初めての無観客配信ということで、やはり難しいことは山積みでした。例えば、劇場内の空気を観客の皆さんと共有しにくいという点。音響の変化や役者の息遣いなど、お客さんが身体で感じ取れる情報が少なくなるため、直接劇場で観てもらうよりも雰囲気を共有しにくくなります。

今回の公演では江戸川乱歩の短編を5本上演したのですが、「人間椅子」の演目ではフェイスシールドを着用しての演技になりました。役者同士、相手の呼吸が読めない点にも非常に苦労したのと、自分の声が必要以上に響いてしまうのもとてもやりにくかったです…。

(C)河原田巧也

無観客配信ならではの苦労がたくさんありましたが、実は逆にやりやすくなった部分も。配信演劇のメリットや、今回の自粛期間で気づいた“役者の矜持”について、次回もたっぷり語らせていただきます! お楽しみに!

 

河原田巧也(カワハラダ タクヤ)
1991年5月6日生まれ。東京都出身。牡牛座のO型。
舞台『弱虫ペダル』シリーズの泉田塔一郎役や、ミュージカル「黒執事」シリーズのフィニアン役として活躍
Twitter:@takuminari

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