あともう少し頑張っていれば…『アイアムアヒーロー』村井正和の名言が切ない
あともう少しだったのに…―。異才・花沢健吾が放つ極私的サバイバルパニック『アイアムアヒーロー』。数々の出会いと別れが描かれた同作だが、「アウトレットモール」編に登場した“村井”という人物を覚えているだろうか。今回は、彼の切なすぎる名言をご紹介しよう。
アイアムアヒーロー完結しました!読者の皆様、本当にありがとうございました。感謝の意を込めて実際に漫画で使用した生原画200枚を読者プレゼントします。詳しくは今週のスピリッツをお読みください! pic.twitter.com/vorZfiqKPV
— 花沢健吾 (@hanamanko) February 27, 2017
村井正和
「ベーコン置いていくわ。じゃあ悪い、お先に」
『アイアムアヒーロー』は、冴えない漫画家・鈴木英雄を主人公に描いた作品。ある日多臓器不全及び反社会性人格障害、通称「ZQN」と呼ばれる謎の感染症が蔓延し、世界中は大パニックに陥る。散弾銃を所持している英雄は、果たして終焉世界の“ヒーロー”になれるのか… という物語だ。
単行本6巻から突入する「アウトレットモール」編では、新キャラクターが続々と登場する。その中の1人が“村井正和”だった。
一向は食糧調達のためフードコートへ出向くものの、その先でZQNの奇襲に遭う。仲間が次々死んでいく中、生き残ったのは英雄と村井のみ。2人は共闘して何とか脱出を試みるも、ついに村井のBB弾が弾切れに。絶望した彼は「ベーコン置いていくわ。じゃあ悪い、お先に」と持っていたベーコンを地面に置き、そのまま橋の上から身投げしてしまう。しかしその直後に応援が入り、英雄だけは間一髪で助かるのだった。
村井の最期について、ネット上では「村井いいいッッ」「もう少し頑張っていれば…」「お前、『死ぬつもりはねぇ』って言ってたじゃないか! そこで諦めんなよ!!」「ベーコン村井、惜しい奴を亡くした」などのコメントが続出。村井の死は、多くの読者の目頭を熱くさせたようだ。
村井、胸が熱くなる展開と“ベーコン”をありがとう。
(文=ザ・山下グレート)