ソーシャルネットワークを応用する

with entertainment

日本を賢く、世界を賢く。
やりたくて始めるけど、なかなか長続きしないもの。
勉強。
例えば英語学習では、単語の暗記をひたすら繰り返す。しかし中々頭には入ってこない。
誰もがこういう経験をしたことがあるだろう。
しかしこれらに、「熱中」という要素がついたらどうなるだろうか。
勉強×熱中。
勉強ではあるものの、熱中して、いつの間にか英単語が頭に入っている。
ついつい勉強してしまう。ついつい熱中してしまう。
今回、このような「新しい学びの形」に取り組んでいる企業を訪問した。
株式会社ドリコム。

ソーシャルネットワークを応用する。

ドリコムは、スマートフォン向けソーシャルゲームを開発している会社だ。
ビックリマンのソーシャルゲームなども彼らが提供している。
ドリコムのソーシャルラーニング事業部の石井さん、HR本部の杉山さんにお話を伺った。
何故ゲームではなく勉強なのか?
ソーシャルゲーム業界で、トップ集団に君臨してきたドリコム。
彼らがゲームサービスで培ったのは「楽しさを提供するノウハウ」。
初期のソーシャルゲームはボタンを押すだけという、
とてもシンプルなものが主流だった。
単純なゲームにも関わらず、多くの人がボタンを押す事に熱中した。
その根底にあるのが、「誰かとやる楽しさ」。
友人と点数を競い合う。
一人でやるのではなく、人が集まるコミュニティの存在が、ゲームに熱中させたり、
ゲームの価値を増幅させたりする。
ソーシャルネットワークの持つ「誰かとやる楽しさ」を、
他の事にも応用できるのではないか。

石井さん:『勉強を”続けること”ってなかなか大変だったりしますよね。
そこに、楽しさを付与してあげれば、きっと楽しく取り組めると思ったんです。』

続けることが難しいものに、人々が熱中できる「楽しさ」という要素を盛り込んだ。
勉強×熱中。
それが「ソーシャルラーニング」の始まりだ。

「楽しく長く学び続けること」を大切にしたい

学ぶ意志を持った人と人とを繋げ、参加者同士がネットワークを通じて知識を共有したり、競い合ったり。
一般的に言われる教育とは、「教える人」「教えられる人」が明確になった、一方的な学びの形。
会社が用意した研修に参加し、講師によって準備された教育を受けたり、宿題として指示される受身の学習が多い。
しかし、私達の生活の大半を占める知識は、先輩や同僚に尋ねたりする所から学んでいる。
「どうすればこの問題を解決できるか」
「どうしたら効率的にできるか」。
一方的に教えられるのではなく、誰かと知識や課題を共有する。
それがソーシャルラーニングのベースとなっている。
インターネットの普及に伴い、簡単に世界中の誰とでもいつでも知識や課題の共有ができるようになった。
また、ソーシャルラーニングの利用者は、自分が知りたい情報を募集することが出来る。
それに対してコミュニティから、新しい学習方法や、新しいモチベーション管理方法など様々な知識が寄せられる。
単なるナレッジの共有にとどまらず、新しいアイディア・意欲の創出が生まれる。

石井さん:『「もう寝ないといけないのに、ついつい勉強がやめられなくて夜更かししてしまう」とか、「勉強に熱中していて、電車で気づいたら降りる駅を過ぎてしまった」とか、ソーシャルゲームの時と同じ現象が勉強で起きてるんですよ。』

継続、失敗、ものづくり。

しかし、ソーシャルラーニングとはいえ、やはり勉強は勉強。
抵抗感のある勉強で、何よりも大切なのは続けてもらう事だろう。
そこでドリコムは継続性に注力してアプリを制作した。
問題に正解するとおやつを手に入れることが出来、キャラクターを育てることが出来る育成ゲーム。
問題が簡単すぎても、難しすぎても続かない。
もうちょっと頑張れば突破できる!という絶妙な問題レベルに拘り、日々最適な難易度を探し続ける。
しかしデータばかりにこだわり、自分達らしさを見失ってしまっては、本当に良い物は出来ない。
これまでに作ったアプリで全くヒットしなかったものもある。

杉山さん:『ゲームはデータだけでは面白いものをつくれないんです。数字を見すぎて、デジタルになりすぎていました。
数字では見えないところが、面白さとか楽しさなんですよ。
数字ばかりを追い続けて、ユーザーの期待を超えられていなかったんです。』

本当に自分達が作りたいものはなんだ。本当にやりたいことは何だ。
社員は皆、なにが面白いのか、何が楽しいのか、
実際に自社のアプリはもちろんだが他社のアプリも使い込む。

杉山さん:『自分達がやってみて、はまってしまったり1位になりたいと思う体験をしなければ、本当に面白いものは作れません。
数字では作れない。面白いものを作るんだっていうこだわりや想いを思い出したんです。
いまは、その「ものづくり」をしているんだという考えをしっかりと社内で共有して、本当に良い物を作ろうと取り組んでいます。』

with entertainment

ドリコムは、ソーシャルゲームがはやりだした2011年から、ソーシャルラーニング事業を始めた。
今でこそ、「ソーシャルラーニング」という単語を耳にする機会は増えたが、当時は世に生まれてすらいないビジネスだった。
新しいビジネスを開拓する。うまくいくかも分からない。

石井さん:『不安しかなかったですね。でも、新しいものをつくるワクワクや期待が上回っていた。利益を上げるのであれば、新規ビジネスを始めるのではなく、2番手でも3番手でもいいんですよ。
それでも十分ビジネスとしてはやっていけます。
でも新しいものを生み出せなくなったら、それはドリコムではないんです。』

ブログやプロフィールなど、一般的になったこれらのインターネットサービス。
これらもドリコムが日本でいち早く手をつけてきた。
その時もまた、ソーシャルラーニングと同じで全く新しいビジネスだった。
本当に成功するか分からない。それでもドリコムは新しいものを作り続けてきた。
ドリコムの存在意義。
その想いが、ロゴに添えてある。
「with entertainment」

杉山さん:『エンターテインメント=娯楽というようにイメージするかもしれませんが、私たちは人の期待を超え、楽しみや喜びを生み出すこと、その全てがエンターテインメントだと考えてます。』

彼らが作る「新しい学びの形」は、勉強でもあり、楽しみを喜びを生み出すことでもある。

平均年齢31歳。
今までに無いものを作り続けている、ドリコム。
社員の声を聞き、一丸となって新しいサービス開発に取り組む。
出来るだけ働きやすい環境を提供するために様々な施策も行っている。
その施策を少しだけ紹介しよう。

「受付」
来客者を退屈させないよう、無料のがちゃがちゃが置いてある。

「受付電話」
海外の公衆電話風の受付電話。遊び心を感じる。

「待合スペース」
革張りの椅子と、眺めの良い待合スペース。

「カフェスペース」
社員の希望で作られたカフェスペース。

「社員のポスター」
エピソードを募集し、大賞をとった人はプロカメラマンに撮影されポスターとして飾られる。

「目安箱」
常に社員の声を拾うために、カフェスペースに設置されている。

「マイチェア」
社員は4つある椅子のうちから1つを選んで使うことが出来る。ちなみに、1脚15万円ほどするらしい。

「本」
社員のおすすめする本を有志で集めている。息抜きに。

「アニバーサリーTシャツ」
年に1回、オリジナルのTシャツデザインを社員から公募。最優秀に輝いた作品はTシャツになって全社員に配られる。

「ドリトーク」
隔週に1回、共通のテーマで盛り上がるランチ会。同じ趣味について熱く語る。ちなみに今回のテーマはカメラ好き。

「会議室案内」
各会議室名は、世界的な偉人の名前になっている。

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