『がんこちゃん』エピソード0… 最悪のバッドエンドに視聴者震撼!
NHKの低学年向け道徳番組「ざわざわ森のがんこちゃん」。1996年から番組が始まり、放送20周年の節目には“スペシャル動画”が作成された。さぞ節目を祝う明るいエピソードかと思いきや、実際はその“真逆”。視聴者から“ガチなディストピア展開”と称された作品とは、一体どのような物語なのだろうか。
そもそも同作の舞台は“人類滅亡後の地球”。「ざわざわ森」にはドーナツ沼と沼の真ん中に建つ小学校があり、森の周りには砂漠が広がっている。20周年を記念したスペシャル動画では、そんなざわざわ森の誕生秘話ともいえる「エピソード0 ~ざわざわ森とさばくのひみつ~」が描かれた。
物語はある日がんこちゃんが、過去にタイムスリップするところから始まる。飛ばされた先は、砂漠にのまれた世紀末世界。そこでは人間が次々と“砂化”する現象が起きていた。
がんこちゃんはその世界で人間の“兄妹”と友達になるものの、物語終盤ではついに兄も失踪。家の中に大量の砂が残されていた点から、恐らく兄も砂化したと考えられる。そうとは知らないがんこちゃんは、妹を1人残して元いた世界へ無事帰還。兄妹との再会を願うがんこちゃんの足元には、風で“砂”が舞い上がっていた―。
何とも後味の悪い物語だが、何より視聴者を震撼させたのは“人類の砂化”。ネット上では「つまりざわざわ森の砂漠って、砂化した人間ってこと…?」「がんこ… お前が見つめてるその砂漠こそ、兄妹の成れの果てだぞ(震え声)」「がんこちゃん、こえええ…」と反響が相次ぐ事態に。
物語の最後には、がんこちゃんが“早く遊びにきてね”と叫ぶ一幕が。残念ながらその願いは一生叶いそうにない。
(文=松本メリコーン)