『恋するシロクマ』に号泣ノンストップ…“シロクマさん”の超絶シリアスな過去って?

種族と性別を超越した“ホワイトラブ”が話題の漫画『恋するシロクマ』(KADOKAWA)。ほのぼのタッチが人気の作品だが、“泣ける漫画”としても評価が高い。

同作は白い“アザラシ君”(♂)に恋をした“シロクマさん”(♂)の物語。シロクマさんは「きみがオスでも、僕は構わない」と言うものの、アザラシ君にとっては捕食者なのでもちろん一筋縄ではいかない。そんなふたりの姿を描いた『恋するシロクマ』は“ぷちアニメ化”され、一部映画館で予告編前に上映されている。

アプローチの勢いがすごいシロクマさんと怯えるアザラシ君のやり取りが、どこか軽妙さを感じさせる同作。「笑って癒される」とファンから支持を受ける作品だが、実はシロクマさんの壮絶すぎる過去が読者の涙を誘ったことも。

アザラシ君と出会う前、まだ幼かったシロクマさんにはお母さんとお兄さんがいた。幸せな日常を送っていたある日、大きなオスのシロクマにシロクマさんが襲われそうになり母と兄が抵抗。それでも太刀打ちできず兄は連れていかれ、大怪我を負った母は3日後に死んでしまう。

残酷な過去を描いたエピソードは大きな反響を呼び、ネット上では「ゆるい作品と思ってたらめちゃくちゃ切ない気持ちになった」「弱肉強食の世界とはいえ辛すぎて涙が止まらない」「大切なものを失ったからこそシロクマさんはアザラシ君を守りたいんだなぁ…」といった声が相次いだ。

アザラシ君を餌ではなく、恋愛対象として見ているシロクマさん。その思いはいつか届くのだろうか…。

(文=マルデガワ咲)