剣心が梅毒に… 賛否両論を巻き起こした『るろうに剣心 星霜編』のラスト
『週刊少年ジャンプ』に連載され読者から絶大な支持を受けた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。人斬り抜刀斎こと緋村剣心を主人公にした作品だが、剣心の壮絶すぎる最期が描かれたエピソードをご存じだろうか。
現在『ジャンプSQ.』にて北海道編が連載中の“るろ剣”。『週刊少年ジャンプ』での連載終了時は剣心と神谷薫の間に子どもが生まれ、剣心が弟子の明神弥彦に愛刀「逆刃刀」を託すという平和的なラストだった。
原作とは対照的に悲劇的なラストを迎えたのは、アニメ版るろ剣の“完全なる最終章”という位置づけで制作されたOVA・星霜編。なんと剣心は梅毒に冒されてしまい、体力はおろか記憶まで失うことに。さらに薫も、剣心と苦しみを分かち合うため同じ病に罹る。桜吹雪が舞うなか薫の膝に頭を預けた剣心だったが、薫が話しかけてもその目は閉じられたまま。剣心の頬から十文字の傷は消えており、薫が「やっと… やっと消えたね」と泣き崩れる展開となった。
OVAとはいえあまりにも鬱展開なラストに、ファンの間で評価は真っ二つ。ネット上では「古傷が消えるという演出は素晴らしいと思う」「明治という時代に向き合いつつ剣心と薫の愛を描き切った名作」という肯定派の声があれば、否定派からは「『火垂るの墓』を見ている時と同じ気分になる」「ジャンプヒーローが梅毒にかかって死んでいくなんてしんどい…」「原作ファンは見ない方がいい。原作のハッピーエンドな余韻をブチ壊されます」といった意見が寄せられている。
北海道編では剣心の最期が描かれるのか、物語の展開に注目しよう!
(文=ザ・山下グレート)