【連載】美女が試着室で“ガンダム”に… ある場面でアニメキャラに変身してしまうオンナたち

あなたは知らない。この世には、ある場面において“アニメキャラ”に変身してしまうオンナたちがいることを―。オタクやコスプレイヤーとはまた違い、見た目も至って普通の女の子。一体彼女たちは何者なのか。本連載ではそんなオンナたちの生態に迫っていく。

File1:ガンダムに変身するオンナ

私は都内在住の営業ウーマン。営業というとキャリアウーマンのイメージを持たれるが、全然そんなことはない。結婚願望はバリバリあるし、むしろ現在婚活中。最近は合コンや婚活パーティーなどにも足を運んでいるが、未だにピンと来る相手は見つからず…。かれこれ彼氏いない歴3年目に突入する。

周りからは「〇〇ちゃんは綺麗だから大丈夫」と励まされるけど、実際はとにかくオトコ受けが悪い。正直、見た目はそこまで悪くないと思う。身長163cmで、自分で言うのも何だけどモデル体型。髪は黒髪のサラサラロングヘアで、よく“菜々緒に似てる”と言われる。

ではなぜモテないのか。自分なりに分析した結果、“服装”がダメなのではと考えた。私服はもっぱらパンツスタイル。職場でも歩きやすいようにパンツスーツを着用しているが、これが異性にとっては“近づきにくい”要因になっているのではないだろうか。

じゃあ私もフェミニンな服装に変えればいいのだが、残念ながらそうもいかない。なぜなら私が可愛らしい服を着用すると、たちまち“ガンダム”に変身してしまうのだ。

それは新しい服を買おうと、アパレルショップに立ち寄った日のこと。様々な洋服が店頭に並ぶ中、私が見つけたのは可愛らしいトップス。その服は色こそ鮮やかであるものの、フリルなどの装飾類は一切ない。あるとすれば、肩の部分にわずかな膨らみがあるだけ。しかしその膨らみが女性らしさを見事に演出しており、“これなら私でも可愛く着こなせる”と胸を弾ませた。

もちろん私はすぐさま試着してみたが、現実は残酷である。鏡の中に映った私から滲み出ていたのは、フェミニンさとは程遠い“ワイルド感”。「いかり肩」である私は、皮肉にも“肩の膨らみ”のせいで逞しいシルエットになってしまったのだ。例えるならば、その姿は「ガンダム」のよう―。

その日から色々な服を試着してみたが、結果は惨敗。可愛い服を着ると、途端に「ガンダム」化してしまう。最終的に私は、服に女性らしさを求めることを諦めた。少し悲しくもあるが、決して凹んではいない。人によって似合う・似合わないがあるのは当たり前。今はそう前向きに捉えている。

そんなことより、明日は大学の先輩と高級レストランで食事会。学生時代から結構お世話になっている先輩で、就職後もずっと連絡を取り合っていた。そういえば“大事な話がある”と言っていたけど、一体何だろう。とりあえず今日は早く寝よっと!

そう語る彼女の姿は、明るく華やいで見えた。

(文=ターバン美津子)

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