『鋼の錬金術師』あなたは1期派? 2期派? 未だ決着つかぬ“ハガレン”論争
シリーズ累計発行部数7,000万部超えを記録する、荒川弘の伝説的コミック『鋼の錬金術師』。連載中には2度のアニメ化を果たし、度々ネット上で“1期派”VS“2期派”の論戦が繰り広げられている。今回は、未だ決着がつかない“ハガレン論争”をみていこう。
1期・2期というと一見続編のように思えるが、同作の場合は旧作・新作といった括りに。アニメ1期が放送された当時は、まだ連載初期の頃。物語の序盤こそ原作通りに進むものの、後半からはオリジナルストーリーを展開している。全体的にダーク感が強く、結末も決してハッピーエンドとはいえない。
一方アニメ2期は、連載終盤の頃に放送されたもの。そのためストーリーもほぼ原作通りに進み、登場人物や結末も1期とは全く違う。伏線も全て回収し、最後は有終の美を飾った。
そんな1期と2期の捉え方は人それぞれ。まず1期の方が面白いとする理由には、「ホムンクルスの生まれる理由・目的・作り方は、1期の方がリアリティーあって好き」「あのダーク感がたまらない。ダークファンタジーの傑作」「歌が神。OPでラルク、ポルノを起用した1期の圧勝」といったコメントが。
対して2期派からは「キング・ブラッドレイの戦闘シーンは間違いなく2期の方が気合い入ってる」「大総統は確実に2期の方がカッコいい」「終わり方が完璧」「中央軍相手に大暴れするシーンが震えるほど好き。バッカニアとフー爺様の散り際がカッコ良すぎる…」「2期の方が大佐の見せ場があるから2期で!」などの声が相次いでいた。
ここまで議論が白熱するのは、それだけ両者とも魅力的な作品だったということだろう。
(文=田所くるまえび)