『ONE PIECE』なのにホラー展開!? 異色すぎる細田守監督作品

今年で放送開始20周年を迎えた、大人気アニメ『ONE PIECE』。これまでアニメ放送と共に、数々の劇場版を生み出してきた。その中には、「おおかみこどもの雨と雪」などで知られる細田守が監督した作品も…。ファンの間で「『ONE PIECE』史上、最大の異色作」と名高い作品とは、一体どのようなものなのだろうか。

細田守が監督を務めたのは、2005年公開の映画「ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」。作画もアニメで見る絵とは異なり、細田守らしい独特なタッチで描かれている。

物語の舞台は、リゾート地として知られる「オマツリ島」。その島で“オマツリ男爵”と名乗る男に出会ったルフィたちは、宝を目指して“地獄の試練”なるものに挑戦していく―。

前半こそお祭りムード満点の楽しい雰囲気なのだが、物語が進むにつれて空気が一変。急に物語が“闇”を持ち始め、全く笑えない展開になる。実際にネット上では、「オマツリ男爵はヤバいよ…。閲覧注意レベルにグロくて暗い」「あれは怖すぎる。トラウマ確定」「下手なホラーより怖い」「一言で表すなら“地獄”」といったコメントが。

じつは同作の監督を務める前は、「ハウルの動く城」の制作に携わっていた細田守。ところが諸事情により、プロジェクト自体が解散することに。そのときの苦い体験を基に作られたのが、「オマツリ男爵」だという。実際に「WEBアニメスタイル」のインタビューでは、細田自身の口から「(オマツリ男爵は)僕のジブリ体験がね、基になってる」と語られている。

多くの人にトラウマを植えつけた同作。タイトルに“お祭り”がつくからといって、惑わされてはいけない。

(文=ザ・山下グレート)