テレビを“みる”、映画を“みる”…「見る・観る」の使い方は?
普段使い慣れている漢字でも、意外と使い方が間違っていたりすることは少なくない。この記事では、ややこしい漢字の使い方を解説していく。
・「見る」「観る」
普段何気なくテレビを“み”たり、休日に劇場で映画を“み”る…。口に出せば「みる」のひと言で済んでも、いざ漢字にしようとしたときに「見る・観る」のどちらを書くべきか悩む人は多いはず。どんなシチュエーションでも「目」で「見る」ことに変わりないが、では「観る」と書くパターンにはどんな場面があるのだろう。
「三省堂 大辞林」によると、「見る」の場合は「物の形や色を目で感じる。判断する」という意に。「窓の外を見る」「テレビを見る」「朝刊を見る」といった使い方のほか、「湯加減を見る」「世間を甘く見る」とも使われる。対して「観る」には「見物する。眺める。芝居などを鑑賞する」の意があり、「桜を観に行く」「芝居を観る」との使い方が示されていた。
映画は「見る・観る」どちらなのか。映画の場合は劇場で“鑑賞する”ので、芝居と同様に「観る」という表記に。野球などスポーツの試合も、“観戦”の言葉からもわかる通り「観る」。桜の例と同じように、風景を楽しむ場合も「観る」が該当する。
ちなみに文化庁発表の常用漢字表に、音読みの「観(カン)」はあっても訓読みの「観る」は含まれていない。一方「見(ケン)」は「みる・みえる・みせる」が訓読みとして認められているため、日常生活では「見る」との表記を使うことが多いようだ。
(文=田所くるまえび)
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