「テレビに“うつる”」は「映る」?「写る」? 使い分けのポイント

普段使い慣れている漢字でも、意外と使い方が間違っていたりすることも少なくない。この記事では、ややこしい漢字の使い方を解説していく。

・「映る」「写る」

スマホで気軽に写真や動画を取れる時代になった今だからこそ知っておきたい“うつる”の使い分け。「友達の自撮りに自分も“うつる”」「テレビに“うつる”憧れのアイドル」など日常でも頻繁に登場するワードだが、「湖の水面に自分の姿が“うつる”」という文章ではどちらを使うべきなのだろうか。

「三省堂 大辞林」によると、「写る」は「フィルムや印画紙に画像が残る」「裏側にある物が透けて見える」という意味。一方「映る」の方には、「形・色・光などが、他の物の表面に現れる。映じる」「スクリーンやテレビなどに、映像が現れる」と書かれている。

つまりカメラで撮影された静止画に対して使うのが「写る」で、動画やリアルタイムで反射している鏡のようなものを示す時には「映る」が正解。先ほどの文章に当てはめると、「湖の水面に自分の姿が“うつる”」には「映る」を使うべきだ。

また「映る」には「調和する。つり合う。似合う」「人に、そのような印象を与える。映ずる」という意味も。例を挙げるなら「SNSに可愛く映りそうなスイーツ」「彼女の表情は私の目には悲しそうに映った」というような文章になる。

“うつる”には他にも「移る」という漢字があるが、こちらは「人や物が、ある所から別の所へ動く。移動する。移転する」「関心の対象が別のものに変わる。転ずる」という意味なので使い分けに迷うことはないはず。ただし、首都や都が移動するという時だけ「遷る」という字を使うので気をつけよう。

(文=田所くるまえび)

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