19時の“激怒”に歓喜の声続出!? メロスの冒険をリアルタイムで体験できるアプリ『実時間小説 走れメロス』が話題

 

文豪・太宰治が残した名作小説『走れメロス』。主人公のメロスが村とシラクスの市を往復する話だが、そんなメロスの道程をリアルタイムで追体験できるアプリ『実時間小説 走れメロス』が話題になっている。

 

『実時間小説 走れメロス』は小説内の時間と現実での時間を連動させて、タイムラインに『走れメロス』の文章を表示するアプリ。つまり3日以上かけて『走れメロス』をじっくり読むアプリだ。

 

ざっと『走れメロス』のあらすじを振り返ると、まずメロスは妹の結婚式に使う諸々をそろえるため十里離れたシラクスの市へ。夜に到着したメロスは、買い物の途中で何故か王城に乗り込むことになり、捉えられてしまい、友人を売り、妹の結婚式に参加するため3日間の猶予を与えられ、村に引き返す。翌日の午前に村につき、夜まで寝た後で結婚式を明日にしてくれと懇願。翌日の昼に結婚式が行われ、式の後で仮眠をとって村を出発しようと思ったメロスは朝まで寝てしまう。その後急いで市に引き返し、色々あって日没寸前に王の前に戻ってくるという話だった。

 

そんな『走れメロス』の最初の一文は「メロスは激怒した」というものだが、当然アプリを起動させても“激怒する時間”が来なければ物語がはじまらない。そのため『実時間小説 走れメロス』のユーザーはメロスが“激怒”する瞬間を待ち望んでいたようで、SNSなどでは「ついにメロスが激怒した!」「夜19時、無事メロスが激怒しました」「激怒待ちとかいう人生で初の体験だわwww」「うちのメロスもとうとう激怒したか… やっと冒険が始まる」といった報告が続出。どうやら『実時間小説 走れメロス』はシラクスの市でメロスが激怒した瞬間を夜19時あたりに設定し、物語の開始地点に位置付けているらしい。

 

その後も夜通し走るメロスの様子がリアルタイムで綴られ、同アプリには「約3日間かけて『走れメロス』を読んだことなんてなかったから新鮮だった」という声も。技術や時代の進歩により、人々の読書体験も変わっていくようだ。

 

新しい読書体験といえば、昨年は「MyDearest株式会社」が「FullDive novel」というコンテンツをリリースして話題に。“VR”と“ライトノベル”を組み合わせた全く新しい“小説”で、いわゆるライトノベルの“挿絵”の部分がVRアニメーションになっている。VRラノベを体験した人からは「水の音とかSEも効果的に使っていて没入感高い」「色んな体勢で読めるのが強みかも」「これは面白い発想だと思う」といった感想が寄せられていた。

 

また2015年には「六本木ブックフェス」が読書家の注目のまとに。持ち寄った本をシェアして芝生の上で読書をするというイベントで、物語を五感で楽しめる“本の野外フェス”といったところだ。

 

“読書”は遥か昔から人々の娯楽として親しまれているが、その楽しみ方にはまだまだ数多くの可能性があるのかも?