「自ら望んで入った世界だろ」漫画家の残業代未払いに賛否の声続出

 

「ドラゴン桜」などの作品で知られる人気漫画家の三田紀房氏が、元アシスタントに残業代を支払っていなかった問題がネット上で物議を醸している。

 

事の発端は、元アシスタントが三田氏のインタビュー記事を批判する内容を自身のブログに載せたことから。三田氏のインタビュー記事の中では、「現在、三田のアシスタントが働くのは9時30分から18時30分まで。休憩は自由にとることができるが、残業は禁止されている」といったことが書いてある。これに対して元アシスタントは「残業は今までさんざんしましたよね?」とコメント。

 

徹夜は1日もなかったが、残業は毎週していたそうで、特に木曜日は遅い時で24時を過ぎたこともあると明かした。さらに「なぜ実際と違うことを書くんでしょうか」「そしてその残業代は全く支払われていませんよね。11年7カ月の間、一度たりとも」と強い憤りを感じているようす。

 

ブログの内容は一躍話題になり、さまざまな意見が飛び交った。そしてこの問題に漫画家のうすた京介も「この人何か勘違いしてるけど漫画業界は実力社会」「そもそも漫画家なんてまともな仕事じゃないんだから嫌なら就職しなさい」とツイートして自身の考えを主張。うすたのつぶやきによって議論はさらに盛り上がることに。

 

ネット上では「特殊な業界だからってうやむやにされてた問題だと思う。やっぱり変わっていかなきゃダメでしょ」「今さらそんなこと言ってなんになるんだよ。納得して働いてたんじゃないの?」「そもそもアシスタントってそういう契約になってるんじゃないの? 業務委託とか」など賛否両論。

 

ちなみにうすたのツイートはすでに削除されているが、後に「残業代払わなくていいとは言っていない」「不満は雇用中に言うべき」と自身の発言の真意について言及していた。

 

一般的にも漫画の制作現場では、何時間も残業したり徹夜で作業するというイメージが強い。なので、「自ら望んで入った世界だろうに、業界ではみんなが通ってきた道だろ?」「厳しい下積みを経て有名になっていくのはどこだって同じ。結局挫折したやつが文句言ってるだけ」という厳しい意見も。

 

しかし一方では「それとこれとは別。だから払わなくていいとはならない」「勘違いしてるのは漫画家たちの方。漫画家がアシスタントにしていることは搾取だよ」「著作権守れって言ってる漫画家が労働基準法守らないのはいいのかね」という声も多く見られた。

 

夢を叶えるためには厳しい環境に耐え抜くべきなのだろうか。特殊な業界なだけに難しい問題だ。